「リレーションシップバンキングの機能強化計画」の進捗状況について
当行は、「リレーションシップバンキングの機能強化計画」の平成15年4月~平成17年3月までの進捗状況を取りまとめましたので次のとおりお知らせします。
- 全体的な進捗状況
地域金融機関として、地域において自ら果たすべき役割を再認識するとともに、中小企業支援・再生のための体制を整備して、地域密着型金融の機能強化に前向きに取組んでまいりました。 しかし、事業再生等の取組みをはじめ、具体的な成果を求めるには時間を要する取組みが少なくないことから、その実績にバラツキがみられ、全体的な進捗状況につきましては、一定の評価はできるものの満足できるレベルにまでは至りませんでした。 - 計画の達成状況の分析・評価
「新しい中小企業金融の取組みの強化」につきましては、兵庫県信用保証協会、TKC近畿兵庫会およびオリックス株式会社等との提携により担保・第三者保証人を不要としたビジネスローンの取扱を開始して積極的に対応しました結果、概ね計画は達成できました。 しかし、「創業・新事業支援機能の強化」につきましては、技術力のある企業をリストアップするなどして推進しましたが、情報収集にとどまり具体的成果には結びつきませんでした。
また、「取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化」、「早期事業再生に向けた積極的取組み」につきましては、取引先中小企業の実態把握を強化し、改善に向けて積極的に取り組みました結果、不良債権比率を2.44%まで低下させることはできましたが、構造的な要因にまで踏み込んだ改善指導までには至らず、継続した取り組みが必要であります。 - 今後の課題
上記のとおり地域密着型金融の機能強化につきましては道半ばの状況でありますが、少子高齢化や産業構造の変化などにより経営環境が厳しさを増す中で、地域の活性化を図るとともに、自らの経営力の強化を図るためには、引き続き人材教育に努め地域密着型金融を一層推進して、中小企業の事業再生や中小企業金融の円滑化に積極的に取り組み、具体的な成果を上げていかなければなりません。 今後につきましては、各種の取組みについて地域の特性や利用者ニーズ等を踏まえた推進により、具体的な成果に結びつけていくとともに、積極的な情報開示により、地域密着型金融の本質について利用者の認知度を高めるとともに、当行の目指すべき姿を十分理解していただき、地域の信認をより一層強固なものとするものです。